皮はぎ |
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| 現在、機械化で伐出がずいぶん便利になったが、 以前はほとんど人力によっていた。そのなかで工 夫に工夫を重ね、伝統技術を培ってきた。伐木後 の皮はぎもその一つ。伐木を扱いやすくまた傷み を保護する意味で、需要に関係なく材木の皮をは いだのである。 春から夏にかけては立ち木が水分を吸い上げており、 簡単に剥(は)ぎ棒でははぐことができるが、秋か ら冬にかけてははぎにくくなるため削り鎌を用いる。 杉、桧、松のほか、用材として扱うときの樅、栂は 皮はぎを行うが、その他の雑木は特別でない かぎりはぐことはなかった。 | ||
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桶材柄(おけ)材についてふれてみょう。現在、桶類は ポリ製品が全盛だが、昭和10年ごろまでは 木が主体であり桶材の生産がさかんであった。 素性のよい杉を倒して皮をはぎ、よく乾くまで そのまま置く。 乾燥後、板身または呉取(くれどり) り職人という専門の職人が約一尺八寸(約 55 センチ)に小切り、図のように大鉈で大割りする。 さらに柾目になるよう中割りし、次いで 幅2−3寸(約6−9センチ)に小割り、 厚み5−6分(約1.5センチ)に仕上げる。 仕上がった板身は図のように竹の輪に詰め 込む。 これを丸(まる)という。 丸のでき上がりで 職人の仕事は終わる。 丸の運搬については、車道のあるところまで は担いで運び出し、馬車や牛車に載せた。 車道のないところでは筏場(いかだば)まで担ぎ出し、 筏や小舟に積む。 桶材生産地ではそれを積んだ 筏などが川下りする風景がよく見られたものである。
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