削り職人

熊野川上流では昭和20年ごろまで木材の搬送は川に頼って いた。そのころ、比較的安価な 樅(もみ)や栂(とが)は伐採現場で余分な ところは削って給てた。材積を減らし 搬送費を安くあげるためである。
  削(はつ)り作業には削り職人がいた。 水糸で墨を打ち大斧で切れ目を入れた後、荒削りをし、削り刃で仕上げる。
作業はむずかしく、年季がいった。このようにして 大きな角材ができる。

木挽き職人

製材工場の普及で姿を消して いったが、昭和初期までは建築 製材を専門にする木挽(こび)き職人 がいた。
 彼らは特殊材などを山で製品 化した。
特殊な大鋸を用い、挽き方は、長材または太材は横挽 き、短材は縦挽きした。縦挽き の場合、鋸の白重で能率よく挽けるようになっている。少し挽くと反対側に回って挽き、そこ で少し挽くとこちら側に回る というように繰り返すと能率があがり、 曲がらずに挽ける。