担ぎ−斜叉

木挽き職によって製材された板材は、 荷作りされて担ぎ出された。
荷作りは 図のようになされ、これを斜又(しゃまた) という。
斜又のまま、熊野から伯母峰を越え て大阪まで幾日もかかって運んだとい う話を、小さいころ祖父から聞いたの をいまでもよく覚えている。
今日では 想像もできない。
だが、火災後の緊急 のときなどを考えるとありうることだろう。
あるいは特殊材だったのかもしれない。
 

担ぎ−担ぎ職人

昭和30年ごろまでは、材木の担ぎ出し
専門の職人がいた。戦前はもっと多く
て、といっても力の強い者でなければ務
まらないので限られるが、かなりいた。
  図のように担ぎ職人の用いる杖(つえ)は握る
ところから下方にかけて太くなっている。<br />
長さは職人の扁の高さくらいと決ま
っていた。
  休むときは、立ち木でも石垣でもよい
が、担いでいる材木の先を図のように当
てて、扁から抜いた杖を突っかい捧にする。
こうすれば杖を軽くつかむだけで楽
に休むことができる。杖が土にめり込ま
ないように杖の先を太くするのである。
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