土臼

 さきに記した切り株臼と並ぶもう一つの臼、土臼を紹介する。
太い材木が多い ときや急勾配の場合によく利用するもので、図のように木枠を組み、なかに土を 盛る。
飛び付き臼はこれを利用している。
 きれいに積み上げられた材木は架線や筏、木馬などで次の集材地、製材所に運 ばれていく。


飛ばし線

矢遠や架線が開発されてからまもなく、だれが考え出したか定かでないが 飛ばし線という手法が生まれた。
太い針金、八番線を二、三本たばねて 張り渡し、それに材木を縛りつけた木製のかぎを掛けて運ぶ、簡単な 手法である。
そのさい、竹簡の油壷を前につけて滑りをよくする。
終点には 草や木の皮、芥を詰めた臼を設ける。
 油壷は図のような形につくる。
竹筒 の節に親指大の穴を開け、布切れを入れてそこに当て種油を入れると種油が 伝って線につく。
油壷は八番線の油がきれるころを見計らって装着する。