水上で筏を組む


筏を組むときは、それまでに組んだ筏をアバに張り、 川面いっぱいに浮かぶ材木のなかから適当に選び、末を 筏に引き上げて背を下に並べる。
背とは材木の曲がりの外側をいい、水上で片方を少し でも高くすれば都合よく背が下になるのである。
このようにして並べた材木の一方を組み終えるといったん 水上に戻して振り回し、もう一方を筏の上に引き上げて 組む。
目牙組み、鐶組みとも共通である。

筏のつなぎ方




筏が一枚すなわち一床組みがあると、順次二床目、三床目と 組み進んでいき、それら身つないで一乗り(一組)の筏に仕上 げるわけだが、ここでは各床のつなぎ方をみてみよう。 筏の繋ぎの要所、要所に玉固を鐶で打ち付け玉固と玉固を中稔 を通して図のように結ぶ。
昔から目牙組みを基準に捻はつくら れており、太さによって申子(細)、中稔(ふつう)、繋ぎ稔(太) と呼びわけている。 鐶組みの場合、捻がのたり、繋ぎ、玉固によって組まれる。 のたりとは材木を並べて鐶で横に打ちつける稔をいい、中子の ときは二本をたがいちがいにそろえて鐶でとめる。 繋ぎは中捻 以上の太さを使う。 繋ぎの場合、一か所に二本の稔は使えない。二本を使っても 片利きになればその効果が失せるからである。 鐶組みの中子に限っては冬季には藤蔓をのたりに使うことが できるが、目牙組みでは藤蔓は用いない。 目牙組みは材木の太 さによって稔を使いわけ、中稔以上のものを図のように8の字 形につなぐのである。