矢遠のブレーキ |
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矢遠には制動ブレーキと挺子(てこ)ブレーキがある。 ほかにテールの行き戻りに棒を差 しこみねじってテールの摩擦でブレーキをかける手法もあるが、この方法はテールの傷み が激しいためめったに用いることがない。 図は挺子ブレーキで、木製の挺子で木と木の間にテールを押さえ込んでいる。 一見、摩擦 に似ているが、この場合はテールと木の摩擦なのでテールに対する抵抗が少なく、しば しば用いた。 図のように、テールを被ったときの取り除き方法としては予備の矢形に乗り、荷物に移つて とるよりほかにない。 そのさい、図イのような仮・ブレーキをつくり、与備矢形に図ロの 支度をして、矢形の前に本線を挟んでブレーキを握る。 そして荷物まで飛ばして荷物に移り、 テールの被ったものをとるのである。 作業が終わるとふたたび予備矢形とブレーキに身を移して土場まで飛ばす。 この作業はだれ にでもできる作業ではない。 数首メートルの高所で作業する場合もあり、ひとつ間違えば まさに命とりになる。 |
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架線の運澱<![]() 取り木ができて後、架設するにはまず本線をはじめ一切を起点まで運ばなければならな い。 現在であれば集材機の利用で比較的かんたんに引き上げられるが、集材機の普及以前 は大変な作業であった。 道のないところは前もって道をつくり、線持ち(ワイヤーロープを担ぐ 作業員をこう呼ぶ)が輪にしたワイヤーロープのなかに手ごろな木を差しこんで、数珠つなぎ に登って行く。 起点まで運び上げると、そのまま本線を終点まで引っ張ってだいたい 一日が終わったものである。 |
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